TOP 文学部卒業生 鍋山 典彦

業務でも『歩く・観る・そして考える』

2018年度 史学地理学科 地理学専攻
鍋山 典彦さん
就職先
株式会社小野測器
総務人事ブロック総務人事グループ
PROFILE

『地図』が生み出す世界観に魅了され、地理学に身を投じた4年間でした。ゼミナールのフィールドワークで、山奥で泥だらけになりながら露頭(地層の断面が見える崖)を探したことが、在学中の良き思い出です。

文学部生に4つの質問

入社してから、現在までの仕事について教えてください。

社用車や社宅などの管理業務、有給日数管理や確定拠出年金制度の社内運営などの人事業務、労働時間管理などの労務業務等、総務と人事の仕事を幅広く務めています。入社1年目の時から様々な業務にチャレンジをさせて頂きました。また会社負担で第1種衛生管理者の資格も取得し、勤務している本社ビルの衛生管理者として、法令に基づく委員会の開催や労基署との折衝なども業務として取り組んでいます。

どんな時に仕事のやりがいを感じていますか?

自身が立案をしたり、指示を出したり、対応をしたりするなどの形で関係した業務がスムーズに進み、トラブルなく完結した時にやりがいを感じます。自身の業務内容は多くの社員を巻き込む場合が多々あり、会社の根幹である規程や場合によっては法律に直接かかわるようなこともあります。プレッシャーが大きい仕事が多いからこそ、事前の準備や資料収集などを十分におこない、ミスなくスムーズに業務ができた時のやりがいや達成感は大きくなると感じています。

文学部での学びが社会(仕事)でどのように活かされましたか?

私が在籍した地理学専攻のモットーである『歩く・観る・考える』という姿勢が、業務でとても活きています。総務の業務はデスクワーク中心になることが非常に多く、『現場のおかれた状態とかけ離れている』ということも多々あります。だからこそ、総務が提供するサービスの顧客である『社員』のところへ、時間や機会があれば出来る限り出向き、そして自身の目で観ることで、現場で働く社員が自分に求めていることや抱えている問題点を肌で感じ、それらをもとに考えを巡らすことが非常に大切と感じています。

文学部での学びが就職活動でどのように活かされましたか?

初歩的な話になりますが、ゼミで得た『自身の考えを文章にして簡潔にまとめ、相手に伝える』という経験が就職活動でとても役立ちました。私の在籍したゼミでは3年次から研究論文を書いており、自分たちの考えたことを文章だけで完結に相手に伝える、ということを何度も繰り返していました。そのおかげで、企業へ提出するエントリーシートなどでも、限られた文字数で自身の考えやそれに至った背景などをうまくまとめて、伝えることができたと感じています。

文学部生のメッセージ

『文学部での学びは社会で役立たない!』と私も在学中は思っていましたが、そんなことは一切ありません。業務で必要な専門的な知識を自らで学ぶ力、その知識を深めるために自らで調べる力、自らで調べた結果を活かし考えを巡らす力、そしてそれを伝える力、これら社会で必要なスキルを、私は4年間の文学部生活の中で得ることができました。すぐには効果が実感できなくても、学んだことは必ずプラスとなって自分自身に返ってきます。自分が文学部で学んでいることを信じ、そして楽しみ、4年間を過ごしてもらえればと思います。

会社情報

就職先
株式会社小野測器
業種
メーカー
会社ホームページ
https://www.onosokki.co.jp/