TOP 文学部卒業生 遠藤 健

人生は鳥肌で選べ。大学での学びと挑戦、その先にある仕事。

2022年度 心理社会学科 現代社会学専攻
遠藤 健さん
就職先
独立行政法人 国際協力機構(JICA)
PROFILE

学生時代は、体育会ワンダーフォーゲル部で仲間と共に日本全国の山に挑戦したり、バックパックで世界中を旅したり、バングラデシュのマイクロファイナンス機関でインターンをしたりしていました。

文学部生に4つの質問

入社してから、現在までの仕事について教えてください。

2023年4月にJICAに入構しました。JICAは日本の政府開発援助(ODA)の実施機関として開発途上国の社会課題解決を支援している組織で、私はアフガニスタンの担当官として、アフガニスタンにおける農業や保健医療等の分野を中心とした様々な開発課題に対する支援事業の形成・実施管理に携わっています。現地情勢が不安定な中、日々国連等の国際機関と連携しながら現地の情報を収集し、課題やニーズ等を適切に把握するよう努めています。

どんな時に仕事のやりがいを感じていますか?

自分の仕事が形となって現地の人々に届いた時にやりがいを感じます。アフガニスタンは深刻な経済的・人道的危機に直面していますが、自分が担当している案件を通じて現地に物資が届いたり、研修を通じて受益者の出来ることの幅が広がっていくことで、誰かの生活を少しでも良くすることに繋がっているのであれば、これほどありがたく、嬉しいことはありません。現在は現地渡航が難しい状況が続いていますが、国連等のパートナーから日々現地の様子を報告してもらっており、私自身も刺激を受けています。

文学部での学びが社会(仕事)でどのように活かされましたか?

社会を類型化して視る視点を養えたことだと感じています。私は社会学を専攻しており、社会学のベースである類型化という考え方は、多様な課題を抱える開発途上国を視る際にも役立っています。また、物事を調べてまとめ上げ、自らの考えを付して文字に落とし込む、という普段何気なく実践しているレポートや卒業論文等を通じた文書作成の力は、仕事にも直結するものだと思います。

文学部での学びが就職活動でどのように活かされましたか?

多様な視点からの物事の捉え方を学べたことだと思います。文学部は入学時から専攻分けされているのが特徴的で、早くから自身の興味関心をとことん追求できる環境があるのが面白い所です。講義中の学生の発言は、それぞれ異なる専攻の視点から意見が出てきて、立場が違うと見え方が大きく変わること、同じ物事でも様々な捉え方があることを学べることは刺激にもなりますし、面接やグループワーク等にも活きてくると思います。

文学部生のメッセージ

大学生活は長いようで一瞬で過ぎ去ってしまいます。サークルやバイト、友人との遊び、勉強等の忙しさに翻弄されてしまいがちですが、社会に出る前に少し立ち止まって自分が本当にやりたいことは何なのか、ゆっくりと探してみる時間も悪くはないのでは、と思います。そしてその熱中できる何かが見つかりそうな時、恐怖や不安に惑わされずに、自分の直感と鳥肌に従って挑戦してみると、思ってもいなかった方向に道が開けるかもしれません。仕事とはそういう過程の先にある自己実現のための手段の一つだと思っています。

会社情報

就職先
独立行政法人 国際協力機構(JICA)
業種
官公庁・公社・団体
会社ホームページ
https://www.jica.go.jp/index.html