文学部での学びと「私」を生きることについて
公開日:
- 就職先
- 横須賀学院高等学校
- 国語科/教務/男子バレーボール部
- PROFILE
学生時代は音楽フェスなど様々なライブに行く一方で、文学に対する興味を深めていきました。震災後文学というテーマで卒業論文に取り組み、好きな文学と音楽の両方の学びを深めることができました。
入社してから、現在までの仕事について教えてください。
大学院生時代にこの学校で非常勤講師として勤め、その後専任教諭として採用されて5年勤めています。最初の2年間は高校の副担任として修学旅行や卒業式を経験し、3年目より高校1年生の担任を持っています。今年は高校3年生の担任をします。国語科では、現代文を中心に指導をしていますが、古典の授業や演習授業も経験しました。分掌の教務では、教材の発注や時間割の構成などを主に行いました。部活動は男子バレーボール部を担当し、大会の引率や日々の練習の見守っています。
どんな時に仕事のやりがいを感じていますか?
文章の読解を通してお互いにわかりあえたと感じる瞬間にやりがいを感じます。高校生にとって難解な文章を授業で説明する際に、様々な具体的事例を取り上げて考えさせていますが、その際に私自身も思いつかなかった事柄を生徒が指摘してくれます。その時に、文章を理解させることができたという喜びと私自身が生徒とともに学ぶことができたという喜びを感じることができます。教科指導以外の教育活動のなかでも、生徒と一緒に何かを考え、学び合い、互いに成長することができたという実感に私はやりがいを感じています。
文学部での学びが社会(仕事)でどのように活かされましたか?
文学部での学びは、自分で問いを立てて、文献を読んだり講義に参加したりすることを通して、一つの作品を多角的に捉え、自らの読みを提示するところにあるかと思いますが、このような文学部における学びの経験が、教材研究のみならず様々な教育活動のなかで活かされていると思います。どのような言葉が彼らにとって説得力を持った理解に結びつくかを考え、それを発信することは、文学作品を読み、先行研究や他の文献に手を伸ばし、そこから得た自分の考えを表現することと繋がっているのではないかと思います。
文学部での学びが就職活動でどのように活かされましたか?
文学部での学びは、文学作品や人間という他者を通して「私」という存在について深く考えることに繋がると思います。就職活動の第一歩は、この「私」が社会の中でどのように生きていくかを考えるところから始まると思います。その考えから、希望する企業や業界という他者をよりよく理解し、いかに協働的に行動するかという考えを面接やディスカッションの場で自分の言葉で伝えることが就職活動全般で求められていると思います。そのように考えることができた結果、文学部での学びが教員採用試験でも活きたのではないかと今は考えています。
会社情報
- 就職先
- 横須賀学院高等学校
- 業種
- 教育
- 会社ホームページ
- https://www.yokosukagakuin.ac.jp/