TOP 文学部卒業生 村井 貴

"今"という時間を大切に

2016年度以前 文学科 フランス文学専攻
村井 貴さん
就職先
常葉大学
造形学部造形学科
PROFILE

学生時代に趣味で始めたWebデザインをきっかけに、広くデザインの研究をしてみたくなって、研究者の道を志すことになりました。壁にぶつかることが多々ありますが、負けずにどうにかこうにかやっております。

文学部生に4つの質問

入社してから、現在までの仕事について教えてください。

現在の大学に着任して4年目です。専門分野はデザイン学で、そこから枝分かれして情報デザイン、メディアデザイン、コミュニケーションデザインなど多様な分野に手を広げています。例えば、大学のゼミではワークショップを実践したり、サイエンスコミュニケーションのイベント企画を行ったり、マインクラフトを活用したゲーム教育を扱ったりと日々新しいテーマに挑戦しています。デザインは社会の課題を発見すること、解決することが求められます。ゼミ生にはその視点を常に忘れることのないよう、意識付けさせています。

どんな時に仕事のやりがいを感じていますか?

教育面でいうと、学生の成長を見るのがなにより嬉しいですね。昨日よりも今日、今日より明日といった具合にこれまでできなかったことがちょっとずつできるようになっていく学生の姿はなかなか尊いものがあります。自分が文学部の学生だった頃の先生方もきっとこんな気持ちで見守っておられたのかとしみじみ思うばかりです。研究面だと、自分が進めている研究に進捗が見られた時にやりがいを感じます。大学の教員は教育に加え、研究を行うことが求められるので、学会などで発表する機会に恵まれるとやはり嬉しいものです。

文学部での学びが社会(仕事)でどのように活かされましたか?

2017年に、阪大の金水敏文学部長・文学研究科長が卒業・修了セレモニー式辞において述べた言葉「文学部の学問が本領を発揮するのは、人生の岐路に立ったときではないか、と私は考えます」が当時話題になりました。仕事は人生において大きなウェイトを占めるものですが、折々で決断を迫られ、岐路に立つことしばしばです。そういう時、文学部で学んだ知識や経験、姿勢は大いに役立つと思います。私も仕事でさまざまな壁にぶつかってきましたが、どうにかこうにかやってこれたのは文学部で過ごした時間があったからだと自負しています。

文学部での学びが就職活動でどのように活かされましたか?

授業に出席する際はいつもだいたい予習復習をして、前の席に座り、手を上げて発言する学生であった記憶があります。そうやって淡々と物事にあたり、前に進む姿勢は自分自身の軸になっていると感じます。大学教員の就職は一朝一夕にはいきません。教育と研究の成果を年単位で少しずつ積み重ねていく必要があり、近道は存在しません。結局のところ、同じ分野の研究者たちに認められないと就職は叶わないので、そのレベルに自分を持っていくには「淡々とやり、前進する」、これに尽きると思います。

文学部生のメッセージ

文学部の強みを活かした就職先といえば、新聞社や出版社をはじめとした各種メディアが思いつくのですが、そればかりにこだわる必要はありません。社会には多様な仕事がありますから、まずは自分の興味が赴くままに過ごされたらよいのではないでしょうか。そうする中で、やりたい仕事や向いている仕事が徐々に具体化してくると思います。のんびりと自分自身に向き合える時間は人生でそう多くはありません。"今"という時間を大切にしながら、ぜひご自身の来し方行く末を見つめてみてください。

会社情報

就職先
常葉大学
業種
教育
会社ホームページ
https://www.tokoha-u.ac.jp/